NHK将棋講座をまとめます。2010年10月号から2013年9月号までをreviewします。引用内の段位と肩書きは当時のものです。
[NHK将棋講座2010年10月号:谷川浩司小伝]
「わりとよく聞く話だけれど,確かなデータとして記述されているものを探すのは案外難しい」という類の情報は,将棋界にはよくあるようなので,谷川会長のデータをチェックしてあります。
「感想戦を終えて外に出たが,電車にも乗らず,ふらふらと天王寺まで歩いていた。「対局料を返さねば」と思った。主催社に,いや,誰よりも将棋ファンに悪いと思った。誰にも好不調はあり,人に見せたくない将棋がある。年配者なら割り切れただろうが,若い谷川は本気で悩んだ。」
「谷川は滝川高校を卒業した。中学と合わせ6年間,実によくしてくれた。東京を含め年間に50局も対局する谷川は出席日数が足りるわけがなかった。本人も両親も自責の念にかられて悩み,退学の申し出をしたが,学校は逆に励ましてくれた。」
[NHK将棋講座2010年12月号:谷川浩司小伝]
日は「将棋は作法も型も決まっているため,そこで主に表面化するのは将棋の内容と棋士の心理学の2点です。」と記述しましたが,対局以外の記事や文章は面白いものであふれています。将棋の内容と人柄を対照する方略は基本のひとつです。
「谷川は4月に江尻恵子と見合いをし,優しい物腰と笑顔にひかれ,5月に婚約,10月に結婚という光速の寄せで決める。」
[将棋講座2011年3月号:谷川浩司小伝]
持ち時間の長い将棋では,1手に数十分かけることはusualです。TVで放映されるタイトル戦の中継では,中継の間に1手も指し手が進まないことがあります。その理由のひとつは,下記の文章でひとつ表現されています。
「そんな煩悶を抱えたまま,谷川は第6局に臨んだ。平成9年6月10日,群馬県・伊香保。
その初手に,羽生は9分35秒もかけた。異例の長さだった。羽生は第5局の2手目にも33分もかけている。谷川はその心を推察する。
「私は第2局のあと,自分の将棋を指したい,負けても自分の意思を通したいと考えたが,この痛切な思いが羽生さんの中にも起きたのではないか。自分の将棋を思うように指せない,そのもどかしさの中で,自分を白紙の状態に戻し,さらに戦う気迫を生みだす。それに要した時間が33分ではなかったか。意思を通す確認をしたと思う。」」
[NHK将棋講座2011年4月号:第60回NHK杯戦・準々決勝第3局]
僕は将棋の観るファンで,今ではほとんど指しませんが,詳しく読みを展開すると相手が適切な応手を採用した場合に簡単にはいかないことが分かる,という観念は理解できます。エレメンタリーなアマチュアの将棋は,自分の指したい手を互いに指し合って何かしらの結果が出る,と言われます。プレリミナリーなアマチュアの将棋は,相手のミスを待つ将棋であることがあります。プロは指したい手だけを指していても勝てない,相手が指したい手を指させないようにする,苦しいときは受けの手筋を駆使してチャンスを待つ,等のことが言われます。加えて,いい指し手がない時には「この手は『悪い手を指してください』と言っているんですね」という表現があるように,局面が飽和状態であるから1手パスのような手を指す,という方略も表面化します。相手もプロだから簡単にはいかない,ということです。しかし,時には勢いや迫力でどんと指すことがいいこともあるようです。
「佐藤は「そうだったのか」と漏らし,苦虫をかみつぶしたような表情を見せた。読みが深すぎるゆえに相手の妙手も見えすぎてしまうと言われる鋭さが悪い方に働いた。」
[NHK将棋講座2011年5月号:さばきはアートだ! 久保利明棋王・王将]
久保九段は本質の棋士だと僕は勝手に解釈しています。必要なことはクリアに表現する端的な思考を文章化している印象です。
「300年近くも前にこの将棋があったことに,正直衝撃を受けた。私たち現代の棋士はさまざまな研究によって序盤を進化させようとしているわけだが,昔の将棋から学ぶところは多そうである。
しかし,自分で考えた指し手が伊藤宗看と一緒だったことはうれしかった。序盤は大勢のプロの研究によりかなり進化していると思われていたが,その認識を改めなければなと思った。
もしかしたら私が受賞した11手目▲7五飛も解析が進んで,昔の棋譜が出てくることがあるかもしれない。仮にそんなことがあったとしたら,潔く返上しなければと思っている。」
[NHK将棋講座2011年6月号:さばきはアートだ! 久保利明棋王・王将]
久保九段が二冠だった時の文章ですが,1局1局いい将棋を指すことを目標とするとよい,という点において考え方は羽生三冠と同じです。
「王将戦と棋王戦の戦いを振り返ってみると,王将戦が豊島六段,棋王戦が渡辺竜王とどちらも自分よりも年下の棋士とのタイトル戦であった。今までの7回のタイトル戦ではすべて自分が年下だっただけに,何か今までとは違うタイトル戦になるような気がしていた。
ただ,最近は対局に臨む心構えとして,相手との戦いというよりは自分との戦いと考え,自分の持っているものをすべて出し切ることを目標に設定している。それでも負けることは当然あるのだが,すべてを出し切って負けるのはしょうがないと開き直れるようになったことから,この考え方に到達した。
この考え方でいくと,常に対局相手は変わるのだが,自分のやることは1つでよくなる。なので,これからも自分の持っているものを出し切ることに専念していきたいと思う。」
[NHK将棋講座2011年7月号:将棋見たり聞いたり 河口俊彦七段]
島九段と島研のメンバーが将棋観の変革に関与したことは異論がないと思います。
「島は新時代の棋士らしい独特の感性を示した。
たとえば「将棋は技術がすべて。人生経験など関係ない」と言いきり,大山康晴や米長など大先輩の考えを真っ向から否定した。」
[NHK将棋講座2011年7月号:リバイバルNHK杯伝説の名勝負]
対局中に棋士が食事に何を選択するかは,観るファンからすると楽しみのひとつです。上述のように,対局以外の記事や文章は面白いものであふれています。
「朝日の東公平さんの観戦記に,食事の注文を聞かれた中原名人が丼物を頼み,そのあと「並みの名人になっちゃったから並でいいや」と言ったという話が紹介されている。
全盛期にはほとんどのタイトルを独占していた名人が,現在は1冠だけ。その1冠が最高位の「名人」なのだから相変わらずすばらしいわけだが,中原名人にしてみれば,不甲斐ないということなのだろう。」
[NHK将棋講座2011年12月号:リバイバルNHK杯伝説の名勝負]
森内名人が六段だった時の自戦記です。「やはり,将棋は勝っていなければいけない――と実感した。」という言葉は,森内名人らしいと思います。
「NHK杯戦に出場するのは,ずいぶん久しぶりという感じがする。
実際は,昨年1年間,出場しなかっただけなのだが,前に出た第40回というのが,だいぶ前のことのように思える。
その間,「今度,テレビにはいつ出るんですか?」と聞かれるたびに,やはり,将棋は勝っていなければいけない――と実感した。」
[NHK将棋講座2012年4月号:将棋見たり聞いたり 河口俊彦七段]
羽生三冠が七冠を達成した当時のことを回想した河口七段の文章です。僕は2011年5月に第69期名人戦羽生-森内の第3局の大盤解説会に行きました。ボールルームは満席でした。人数は300人くらいだったと思います。その時感じたことは「羽生さんが好きな人が多いんだ」ということでした。当時の森内九段の居飛車に羽生名人のゴキゲン中飛車という戦型で,森内九段が手堅く指し進めていました。終盤は,副立会人の戸辺六段などが解説しながら,勝勢の森内九段の玉に迫る手はあるか,という流れになりました。フロアのファンは,いろんな意見を提案していました。この情景を見て,僕は「羽生さんが好きな人が多いんだ」と思いました。一見解に過ぎませんが,ファンの意見提案は,詰むかどうかを検討して将棋を楽しみたい,というものより,どうにかして羽生名人の勝ち目を探したい,というものでした。以下の文章は七冠フィーヴァー時の情景です。
「この一戦はゴールデンウィークの最中に,東京赤坂のプリンスホテルで行われたが,別館大ホールの大盤解説会は,2千人を超えるファンでうまったそうだ。なかには将棋を知らない女性ファンも交じっていただろう。どこで対局しても,だいたいそんな有様だった。」
[NHK将棋講座2012年4月号:第61回NHK杯戦・準々決勝第3局]
木村八段の自戦記です。将棋の面白さを下支えしているのは,このようなプロ棋士の熱い文章なのではないでしょうか。
「30代も後半になり,昨年は自身初の降級も経験した。成績も思うように伸びず,もうこれ以上強くなれないのではないか,という不安が常に渦巻く。公式戦で負けるたび,自分に残された可能性の芽を1つ1つ摘まれているようで,つらさだけが残る。
敗局の自戦記は楽しくはない。しかし偽りない心情を吐露するいい機会になった。強い心が欲しい。どんな困難にぶつかっても自分の力で克服する,強い心が。弱音はつい出そうになるけれど,心の奥底に閉じ込めぐっと耐えて,もっと強くなりたい。」
[NHK将棋講座2012年5月号:第61回NHK杯戦・決勝戦]
渡辺竜王の自戦記です。この素直な文章は,文章を書く者として学ぶ点があります。
「NHK杯のような持ち時間の短い将棋では最初に浮かんだ手,すなわち第一感の手をそのまま採用することも多い。3連覇と他を圧倒する羽生NHK杯は,この第一感に優れているのではないだろうか。私もこの第一感を磨きたいのだが,その方法が分からない。
(中略)
近年は,羽生NHK杯に大記録が懸かるケースでの対戦が多い。「相手ばかり注目されてやりにくさはないか」と問われることがあるが,実力の世界なので,しかたがないことである。私自身も大記録を打ち立てられるよう頑張っていくほかはない。
(中略)
羽生NHK杯が10回目の優勝で名誉NHK杯の称号を得た。4連覇,20連勝は信じられない数字だが,実際に起きたことである。団体戦ではないが,誰でも良いから止めてくれ,と思うくらい手がつけられない強さだ。」
[NHK将棋講座2012年6月号:棋士道 勝又清和六段]
佐藤九段の相手の妙手が読めてしまうことが裏目に出ることがあるように,知らないほうがいいことが世の中にはあります。下記の文章は,将棋が強いから,将棋が強い人のことが分かる,ということです。
「昭和58年,私は全国中学生名人になった。私の運命を変えた出来事であり,これがなければ師匠と会うこともなかっただろう。
戻って1年前,実はそのときも中学生全国3位に入っている。だが,その年は最強羽生世代が奨励会に入った年だ。彼らはあちこちの大会で暴れまくっていて,私はその強さを目の当たりにしていた。あんなに強いのがいるんじゃ無理だと,プロになろうとは考えなかった。」
[NHK将棋講座2013年1月号:第62回NHK杯戦・2回戦第12局]
橋本崇載八段の自戦記です。旨味のon paradeです。ここまで飛翔した自戦記は知りません。
「2図の▲3八銀でミノ囲いが完成した。これは,とても強力な布陣である。しかし,私はミノよりもステーキが好きなので,ステーキ囲いと呼んでいる。名前のとおり,すてきな陣形である。
(中略)
羽生さんは角を逃げずに△7六桂と打った。これは,羽生さんが形勢不利とみた勝負手であるといえる。私はズボンを持ち上げて気合いを入れようとした。しかし本局では,私は和服を着用していた。」
[NHK将棋講座2013年3月号:渋谷系日誌]
後藤元気氏が書くエピソード欄です。橋本八段関連の文章です。
「「そうそうそう,この前の,ええ将棋講座テキストの橋本さんの,そうです1月号の。私との対局の。はい,そうです。あの自戦記は,ふふふ。その後,なにかしらの反響はありましたか?」
楽しそうに話す羽生さん。きっと橋本さんのことも,文体を模写したと推測される大豪のことも大好きなんでしょうね。
最近よく思うんです。今後どんなに将棋界が注目されて,ファンの数が増えていったとしても,結局は棋士以上に棋士を好きな人はいないんじゃないかって。
でもファンの方々は,そういうのも含めて(むしろそういうところを)楽しんでいるのかもしれない。今後の研究課題です。」
[NHK将棋講座2013年3月号:リバイバルNHK杯伝説の名勝負]
藤井九段の有名な言葉です。将棋界でうなぎと言えば,まずは加藤九段,そして藤井九段です。
「藤井は「自分の振り飛車をうなぎ屋に例えれば,専門店のうなぎ。居飛車党がたまにやる振り飛車は,ファミレスで出すうなぎ。だから専門店のうなぎ屋としてはファミレスに負けるわけにはいかない」と表現していたことがあるそうだ。」
[NHK将棋講座2013年4月号:将棋クローズアップ ルポルタージュ 終局の風景]
米長永世棋聖の粋です。
「当日の朝,対局室に入室した米長の目に,和服を身にまとった後輩の姿が飛び込んできた。スーツ姿の米長は,すぐさま自身の事務所に連絡して和服を届けさせるよう手配した。」
[NHK将棋講座2013年7月号:将棋クローズアップ インタビュー この人に聞く]
羽生三冠に決勝で破れ,素直な自戦記を残した渡辺竜王は,翌年の決勝で羽生三冠に勝って優勝し,特集記事が設けられました。
「谷川に,自分の将棋と渡辺の将棋はどこが違うと思うか,聞いてみた。
「たとえば序盤から大乱戦になる変化とか,定跡と少し違う展開とか,どうなるかわからないからやってみようと相手に誘われたときに,私や羽生さん,佐藤(康)さんなら,せっかくだから乗ってみるか,あるいはやめておくか,30分は考えることが多いんですが,渡辺さんは少考で,あっさりスルーしてしまうんです(笑)」」
[NHK将棋講座2013年8月号:将棋クローズアップ インタビュー この人に聞く]
渡辺竜王の将棋観が満載です。
「「当時はこれしか用意がなかったんです。やってみてダメなら,また改良しようと思っていました。やってみないとわかりませんんから」
――盤上の真理より,要領よく勝つことを優先しているようにも思えてしまいますが?
「そう言われてもいいです。まったく頭にもきません。だって,要領悪く負けるよりもいいじゃないですか(笑)」
まったく悪びれない,自然な答え方だった。」
[NHK将棋講座2013年9月号:『貴族』天彦がゆく 佐藤天彦七段]
「具体的にお願いします」という棋士同士のやり取りは,味わい深いと思います。僕は2年前に助教となった時,心理学教室の教員歓迎会でのスピーチで次のような内容のことを話しました。「大学院ではたくさんの恩恵を受けて学ぶことができました。助教となった今は,助教生活のテーマのひとつに教室への恩返しを設定しました。『恩返し』と言うと,『どのような恩返しなのか,具体的にお願いします』と言われそうです。実際,何が恩返しになるかは定量できません。しかし,serendipityという言葉があるように,何かがどこかで恩返しになることは想定できます。恩返しすることを念頭に助教をつとめることで,教室に貢献できるようがんばります。」このスピーチは見方によればずるいのですが「具体的にお願いします」の味わいを示す好例です。今書いていて,若々しいけど生意気だなあと感じました。
「例えば,一方が「まあ駒得だから」「この駒が遊んでいるから」「王様も堅いし」と説得に出ると,「(手順を)具体的にお願いします」と鋭く切り返されます。」
PROFILE
淡野将太 たんのしょうた 博士 (心理学) Syota TANNO, Ph.D.
淡野将太です。専門は心理学です。琉球大学で准教授を務めています。
Syota TANNO Ph.D., Associate Professor, University of the Ryukyus, Japan.
淡野将太です。専門は心理学です。琉球大学で准教授を務めています。
Syota TANNO Ph.D., Associate Professor, University of the Ryukyus, Japan.
Curriculum Vitae
Curriculum Vitae (Updated 3 April 2025)
Academic Degrees
2011年3月 広島大学 大学院教育学研究科 教育人間科学専攻 博士課程後期 博士 (心理学)
(Ph.D., Psychology, Hiroshima University, March 2011)
2008年3月 広島大学 大学院教育学研究科 心理学専攻 博士課程前期 修士 (心理学)
(M.A., Psychology, Hiroshima University, March 2008)
2006年3月 奈良教育大学 教育学部 教育・発達基礎コース 心理学専攻 学士 (教育学)
(B.A., Education, Nara University of Education, March 2006)
2002年3月 奈良県立畝傍高等学校
(Unebi Senior High School, March 2002)
Careers
2016年4月 - 琉球大学教育学部 准教授
(Associate Professor, University of the Ryukyus, April 2016 - Present)
2023年4月 - 2024年3月 University of New South Wales, Visiting Fellow
(Visiting Fellow, University of New South Wales, April 2023 - March 2024)
2014年4月 - 2016年3月 島根大学教育学部 講師
(Lecturer, Shimane University, April 2014 - March 2016)
2011年7月 - 2011年9月 University of New South Wales, Visiting Fellow
(Visiting Fellow, University of New South Wales, July 2011 - September 2011)
2011年6月 - 2014年3月 広島大学大学院教育学研究科 助教
(Assistant Professor, Hiroshima University, June 2011 - March 2014)
2011年4月 - 2011年5月 広島大学大学院教育学研究科 研究員
(Research Associate, Hiroshima University, April 2011 - May 2011)
2010年3月 - 2010年5月 University of New South Wales, Visiting Fellow
(Visiting Fellow, University of New South Wales, March 2010 - May 2010)
2008年4月 - 2011年3月 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
(Research Fellow of the Japan Society for the Promotion of Science (DC1), April 2008 - March 2011)
Affiliations
日本心理学会
(Japanese Psychological Association)
日本教育心理学会
(Japanese Association of Educational Psychology)
Research Interests
教授学習,宿題
(Teaching and Learning, Homework)
攻撃行動,やつ当たり
(Displaced Aggression and Triggered Displaced Aggression)
Publications
淡野 将太 (準備中). 知能 中尾 達馬・泊 真児・田中 寛二 (編著). 心理学 (pp.xx-xx). ナカニシヤ出版 (Tanno, S. (in preparation). Book chapter. In Japanese.)
淡野 将太 (準備中). 動機づけ 中尾 達馬・泊 真児・田中 寛二 (編著). 心理学 (pp.xx-xx). ナカニシヤ出版 (Tanno, S. (in preparation). Book chapter. In Japanese.)
淡野 将太 (2025). 小学校における宿題と成績の関連から指導と評価を考える 指導と評価, 843, 56-57. (Tanno, S. (2025). Homework, academic achievement, guidance, and evaluation in elementary school. Educational Evaluation and Guidance, 843, 56-57. In Japanese.)
Tanno, S. (2024). Sabbatical experiences and beyond: Enrichment and integration in psychology research and education. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 105, 71-74.
Urauchi, S., & Tanno, S. (2024). Homework and teacher: Relationships between elementary school teachers' beliefs in homework and homework assignments. Japanese Psychological Research, 66, 290-301. https://doi.org/10.1111/jpr.12412
淡野 将太・中尾 達馬・廣瀬 等・城間 吉貴 (2023). 教員養成課程における入学前教育の実施と評価 琉球大学教育学部紀要, 103, 9-15. (Tanno, S., Nakao, T., Hirose, H., & Shiroma, Y. (2023). Pre-entrance education and self-evaluation of incoming university students. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 103, 9-15. In Japanese.)
淡野 将太・浦内 桜・越中 康治 (2023). 小学校教師の宿題研究に対する認識 琉球大学教育学部紀要, 103, 1-7. (Tanno, S., Urauchi, S., & Etchu, K. (2023). Homework research and teacher: Interview with an elementary school teacher on psychological homework studies. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 103, 1-7. In Japanese.)
淡野 将太・浦内 桜・越中 康治・Chuang Chi-ching (2022). 小学校の宿題量評定における学年考慮の重要性 琉球大学教育学部紀要, 101, 5-7. (Tanno, S., Urauchi, S., Etchu, K., & Chuang, C. (2022). Importance of consideration for grade levels on homework evaluation in elementary school. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 101, 5-7. In Japanese.)
淡野 将太 (2022). 心理学の学術誌論文の執筆指導 琉球大学教育学部紀要, 101, 1-4.
浦内 桜・淡野 将太・越中 康治 (2022). 小学校における宿題の内容に関する研究 琉球大学教育学部紀要, 100, 1-6.
Tanno, S. (2022). A descriptive review of research on peace education concerning Okinawa. Okinawan Journal of Island Studies, 3, 103-114.
淡野 将太 (2022). PTSDと戦争 池上 大祐・波多野 想 (編著). 島嶼地域科学を拓く――問い直す環境・社会・歴史の実践―― (pp.156-159). ミネルヴァ書房 (Tanno, S. (2022). Book chapter. In Japanese.)
淡野 将太 (2022). トラウマとPTSD 池上 大祐・波多野 想 (編著). 島嶼地域科学を拓く――問い直す環境・社会・歴史の実践―― (pp.151-155). ミネルヴァ書房 (Tanno, S. (2022). Book chapter. In Japanese.)
淡野 将太・浦内 桜 (2021). 琉球大学とUniversity of Guam間のCOILを用いた心理学教育 琉球大学教育学部紀要, 99, 45-48. (Tanno, S., & Urauchi, S. (2021). Psychology education via COIL between University of the Ryukyus and University of Guam. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 99, 45-48. In Japanese.)
浦内 桜・淡野 将太 (2020). 小学校教師の宿題を用いた学習指導 琉球大学教育学部紀要, 97, 271-274.
淡野 将太・波照間 永熙 (2020). 小学校における自己調整学習と学業成績の関連 琉球大学教育学部紀要, 97, 275-277. (Tanno, S., & Hateruma, E. (2020). Relationship between self-regulated learning and grade level in elementary school. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 97, 275-277. In Japanese.)
越中 康治・目久田 純一・淡野 将太・徳岡 大・中村 多見 (2020). 道徳の教科化と評価の導入に対する教員の認識 宮城教育大学教育キャリア研究機構紀要, 2, 83-91.
越中 康治・目久田 純一・淡野 将太・徳岡 大 (2019). 国民意識と道徳教育均質化志向及び道徳の教科化への態度との関連 宮城教育大学紀要, 54, 425-431.
屋良 皇稀・淡野 将太 (2019). 児童の登校を巡る意識に関する研究 琉球大学教育学部紀要, 95, 57-63.
淡野 将太 (2019). 人はなぜやつ当たりをするのか?その心理学的分析 論座, 2019年6月12日. (Tanno, S. (2019). Displaced aggression. Online media article. In Japanese.)
淡野 将太 (2018). ソーシャルメディアを用いた対人交流 琉球大学教育学部紀要, 93, 1-5. (Tanno, S. (2018). Interpersonal networking through social media. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 93, 1-5. In Japanese.)
淡野 将太 (2017). 遊びから見た幼児期の仲間関係の発達に関する心理学卒業研究指導報告 琉球大学教育学部紀要, 91, 1-8. (Tanno, S. (2017). Instruction report of graduation research on peer relationships and play in childhood. Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus, 91, 1-8. In Japanese.)
淡野 将太 (2017). 幼児期におけるごっこ遊びの様相に関する心理学卒業研究指導報告 琉球大学教育学部教育実践総合センター紀要, 24, 45-52. (Tanno, S. (2017). Instruction report of graduation research on pretend play in childhood. Bulletin of Faculty of Education Center for Educational Research and Development, 24, 45-52. In Japanese.)
淡野 将太 (2016). 保育における主体性育成 平成27年度島根大学教育学部附属学校園研究紀要, 22.
淡野 将太 (2015). 心理学と幼児教育 島根大学教育学部附属幼稚園平成26年度実践集録, 37.
淡野 将太 (2015). 幼稚園教育における環境構成とモデリング 平成26年度島根大学教育学部附属学校園研究紀要, 15.
淡野 将太・内田 祐 (2015). 保育学教育としての絵本作成 島根大学教育臨床総合研究, 14, 167-179. (Tanno, S., & Uchida Y. (2015). Picture book construction for childcare education. Bulletin on Center for Supporting Education, Shimane University, 14, 167-179. In Japanese with English abstract.)
Tanno, S., & Isobe, M. (2014). Effect of a psychoeducational intervention on displaced aggression. Memories of the Faculty of Education, Shimane University, 48, 39-42.
Tanno, S. (2013). Using communication papers to facilitate interactive instruction. Hiroshima Psychological Research, 13, 239-242.
淡野 将太 (2013). やつ当たりの研究パラダイム 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学関連領域), 62, 99-104. (Tanno, S. (2013). Research paradigm of displeced aggression. Bulletin of the Graduate School of Education, Hiroshima University, Part. Ⅲ (Education and Human Science), 62, 99-104. In Japanese with English abstract.)
Tanno, S. (2012). Classroom interaction and instructional design. Hiroshima Psychological Research, 12, 279-284.
Tanno, S. (2012). The effects of interpersonal relationships on triggered displaced aggression. Kazama Shobo. (Book publication, ISBN-13: 9784759919424)
Tanno, S. (2011). Taking over research styles and instructional modes of leading researcher. Hiroshima Psychological Research, 11, 333-338.
徳岡 大・山縣 麻央・淡野 将太・新見 直子・前田 健一 (2010). 小学生のキャリア意識と適応感の関連 広島大学心理学研究, 10, 111-119.
淡野 将太 (2010). 置き換えられた攻撃研究の変遷 教育心理学研究, 58, 108-120. (Tanno, S. (2010). Research on displaced aggression and triggered displaced aggression: A review. Japanese Journal of Educational Psychology, 58, 108-120. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太 (2009). 地位が低い攻撃対象者に対するTDAに及ぼす関係性の調整効果 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学関連領域), 58, 193-198. (Tanno, S. (2009). The moderating effect of relationships on triggered displaced aggression towards low-status targets. Bulletin of the Graduate School of Education, Hiroshima University, Part. Ⅲ (Education and Human Science), 58, 193-198. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太 (2009). ひとりで遊んでいる子どもの社会的行動特徴――静的遊びについて―― 発達研究, 23, 107-114. (Tanno, S. (2009). Social behavior of children playing alone: In the case of solitary passive play. Human Developmental Research, 23, 107-114. In Japanese with English abstract.)
若山 育代・岡花 祈一郎・一色 玲子・淡野 将太 (2009). 5歳児の協働描画の成立要因に関する一考察――非再現的表現「お化けトラック」を取り上げて―― 学習開発学研究, 2, 51-60.
淡野 将太 (2008). 攻撃の置き換え傾向とTDAパラダイムにおける攻撃評定の関連 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学関連領域), 57, 221-224. (Tanno, S. (2008). Relation between trait displaced aggression and aggressive responding in triggered displaced aggression paradigm. Bulletin of the Graduate School of Education, Hiroshima University, Part. Ⅲ (Education and Human Science), 57, 221-224. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太 (2008). ひとりで遊んでいる子どもはどのように遊びを変化させるのか?――自由遊び場面における非社会的遊びの変化プロセス―― 発達研究, 22, 263-270. (Tanno, S. (2008). How do preschool children playing alone change over their play?: Change process of nonsocial play in free play. Human Developmental Research, 22, 263-270. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太 (2008). 置き換えられた攻撃の誘発(TDA)に及ぼす挑発者および攻撃対象者の地位の影響 教育心理学研究, 56, 182-192. (Tanno, S. (2008). Status of provocateur and target, and triggered displaced aggression. Japanese Journal of Educational Psychology, 56, 182-192. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太 (2008). 攻撃の置き換え傾向尺度(DAQ)日本語版作成に関する研究 教育心理学研究, 56, 171-181. (Tanno, S. (2008). Japanese version of the Displaced Aggression Questionnaire. Japanese Journal of Educational Psychology, 56, 171-181. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太・前田 健一 (2007). 大学生とニックネーム ――ニックネームの由来とニックネームに対する感情について―― 広島大学心理学研究, 7, 311-314. (Tanno, S., & Maeda, K. (2007). University students and nicknames: The origins of nicknames and the feelings toward nicknames. Hiroshima Psychological Research, 7, 311-314. In Japanese with English abstract.)
越中 康治・新見 直子・淡野 将太・松田 由希子・前田 健一 (2007). 攻撃行動に対する幼児の善悪判断に及ぼす動機と目的の影響 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学関連領域), 56, 319-323.
新見 直子・前田 健一・越中 康治・松田 由希子・淡野 将太 (2007). 大学生のアイデンティティ・スタイルとキャリア発達の基礎スキル 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学関連領域), 56, 253-261.
淡野 将太・前田 健一 (2006). 自由遊び場面における幼児の非社会的遊びの変化 広島大学心理学研究, 6, 249-256. (Tanno, S., & Maeda, K. (2006). The change of non-social play of preschool children in free play. Hiroshima Psychological Research, 6, 249-256. In Japanese with English abstract.)
淡野 将太・前田 健一 (2006). 日本人大学生の社会的行動特徴としての甘えと文化的自己観の関連 広島大学心理学研究, 6, 163-174. (Tanno, S., & Maeda, K. (2006). The relations between amae as a social behavior of Japanese college students and cultural construal of self. Hiroshima Psychological Research, 6, 163-174. In Japanese with English abstract.)
越中 康治・江村 理奈・新見 直子・目久田 純一・淡野 将太・前田 健一 (2006). 幼児の社会的適応と攻撃タイプ(4) 広島大学心理学研究, 6, 141-150.
越中 康治・江村 理奈・新見 直子・目久田 純一・淡野 将太・前田 健一 (2006). 幼児の社会的適応と攻撃タイプ(3) 広島大学心理学研究, 6, 131-140.
越中 康治・目久田 純一・淡野 将太 ・前田 健一 (2006). 制裁としての攻撃に対する幼児の善悪判断に及ぼす損害の回復可能性の影響 広島大学大学院教育学研究科紀要第三部 (教育人間科学領域), 55, 237-243.
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